「来年(2026年)の春にEVを買おうと思っているけど、補助金はどうなるの?」 「今契約して、納車が3月になったら補助金が終わっているんじゃないか…?」
現在2025年12月。EV購入を検討している方にとって、最も悩ましい時期がやってきました。 年度末に向けて現行の予算が消化される一方で、来年度の予算はまだ確定していない…まさに「補助金の端境期(はざかいき)」だからです。
結論から申し上げますと、これから動く人は「納車のタイミング(登録日)」を1ヶ月間違えるだけで、数十万円〜最大85万円を損する可能性があります。
この記事では、最新のニュース(令和7年度補正予算案など)に基づき、2026年に向けてどう動くのが正解か、その戦略を徹底解説します。
※本記事は執筆時点(2025年12月)の情報に基づきます。最新情報は必ず「次世代自動車振興センター(NeV)」の公式サイトをご確認ください。
現状分析:2025年末の「補正予算」が最大のカギ
まず、一番重要なニュースをお伝えします。 例年通り12月に政府から「令和7年度(2025年度)補正予算案」が発表されました。
なぜ「補正予算」が重要なのか?
本来、4月からスタートした「当初予算」は、EVの普及に伴い、年度の途中(10月〜12月頃)で枯渇する恐れがあります。そこで、翌年3月までの分をカバーするために追加されるのが「補正予算」です。
報道によると、今回の補正予算案でもCEV補助金として1,000億円規模が計上される見通しです。 これにより、「2025年11月〜12月以降に新車登録された車」も、切れ目なく補助金の対象になる可能性が濃厚です。
【戦略①】 今(12月)契約して、納車が1月〜3月になる方。 → 「補正予算」の対象になるため、安心して購入できる期間に入りました。 ただし、ディーラーには必ず「補正予算の対象になりますか?」と念押し確認をしてください。
2026年度(令和8年度)の補助金はどう変わる?
では、来年4月以降(2026年度)の「新しい補助金」はどうなるのでしょうか? 概算要求(省庁が財務省に出す予算のリクエスト)や、近年のトレンドから予測される変更点は以下の3つです。
1. 金額は「現状維持」か「微減」の傾向
EV普及の初期段階は終わったとみなされ、補助金の上限額(現在は最大85万円前後)がこれ以上増えることは考えにくいです。むしろ、普及が進んだ車種から少しずつ減額される可能性があります。 「待てば待つほどお得」という時代は終わりました。
2. 「条件」がさらに厳しくなる(重要!)
ここ数年、単に「EVならOK」ではなくなっています。 2026年度は、以下の条件がさらに厳格化される予測があります。
- メーカーの取り組み評価(重要): そのメーカーが「整備拠点をどれだけ持っているか」「充電器を設置しているか」「ライフサイクルCO2を削減しているか」によって、同じEVでも補助金額に差が出ます。
- サイバーセキュリティ対応: 車両のソフトウェアアップデート(OTA)などのセキュリティ対策が必須要件になります。
つまり、「インフラ投資をしていないメーカーの車」や「格安すぎる輸入EV」は、補助金が大幅に減るリスクがあります。
2026年購入スケジュールの「落とし穴」
最も注意すべきなのは、予算が切り替わるタイミングの「空白期間」です。
危険なのは「3月末〜4月初旬」の登録
例年、3月31日までに登録(ナンバープレート取得)ができれば「補正予算」等の対象になりますが、書類の不備などで4月2日にズレ込んでしまった場合、悲劇が起きます。
- 前の予算(補正予算)は3月31日で終了。
- 新しい予算(令和8年度当初予算)は、国会承認後の4月下旬〜5月から受付開始。
- 結果:どの補助金ももらえない「エアポケット」に落ちる。
※近年は「遡及適用(4月登録でもさかのぼって対象にする)」措置が取られることが多いですが、確約ではありません。
【戦略②】 3月納車予定の人は、「絶対に3月中に登録を完了させる」こと。 もし4月にズレ込みそうなら、いっそ「5月以降の納車」に遅らせてもらい、新年度の補助金決定を待つのが安全策です。
まとめ:あなたが今取るべき行動
2026年のEV購入戦略をまとめます。
- これからすぐ(1月〜3月)乗りたい人: 「令和7年度補正予算」が適用される見込みなので、GOサインです。ただし、3月末ギリギリの登録は避けてください。
- 4月以降に乗りたい人: 新年度の補助金詳細(4月頃発表)を待つのが賢明です。ただし、金額が下がるリスクもゼロではないため、欲しい車があるなら早めに動くのがベターです。
- 車種選びの注意点: 2026年度からは「メーカーの信頼性・インフラ貢献度」がより厳しく審査されます。「正規ディーラー網がしっかりしているメーカー」を選ぶことが、満額の補助金を受け取るための近道です。
EV補助金は「早い者勝ち」かつ「制度が複雑」です。 必ず「次世代自動車振興センター(NeV)」の公式サイトをブックマークし、最新の「予算残高」をチェックする癖をつけてください。
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