【冬のEV攻略法】「暖房をつけると走れない」は古い?電費を犠牲にせず車内をポカポカにする「3つの防寒ハック」

「冬のEVは航続距離が3割減る」 「暖房を使うとバッテリーがみるみる減っていく…」

以前の記事でもお伝えした通り、化学反応を利用するバッテリーにとって「寒さ」は大敵です。 しかし、だからといって「コートを着込んで、暖房を切って震えながら運転する」なんてナンセンスです。

実は、ちょっとした「運用テクニック」を知っているだけで、冬の電費悪化は最小限に食い止めることができます。 それどころか、ガソリン車特有の「乗り始めの冷蔵庫のような寒さ」とも無縁になれるのです。

今回は、私が実践している「我慢しない冬のEVハック」を3つご紹介します。


テクニック1:出発15分前の魔法「プレ空調」を使い倒す

EVがガソリン車に対して圧倒的に勝っている機能、それが「プレ空調(事前暖房)」です。

電費が悪化する最大の原因は「最初の暖め」

暖房が最もエネルギーを消費するのは、「冷え切った車内を設定温度まで上げる」最初の15分間です。 これを走行用のバッテリーを使って行うから、航続距離がガクッと減るのです。

「充電ケーブル」を繋いだまま暖める

自宅充電ができる強みがここで活きます。 出発の15分前に、スマホアプリから暖房をONにしてください。 ポイントは「充電ケーブルを繋いだまま行うこと」。

こうすれば、走行用バッテリーを減らさずに、家のコンセントからの電力で車内(とバッテリー)を暖めることができます。 ドアを開けた瞬間、そこは南国。しかもバッテリー残量は100%のまま。これが冬のEVにおける最強の贅沢であり、最大の節約術です。


テクニック2:空気ではなく「体」を直接暖める

走行中に暖房を使う際、エアコンの設定温度を「25度」などにしていませんか? EVのエアコン(特にPTCヒーター搭載車)は、電気を食うモンスターです。

「シートヒーター」と「ステアリングヒーター」が主役

エアコンの温度は「20度〜21度」と控えめにして、代わりにシートヒーターステアリングヒーターをONにしましょう。

  • エアコン: 空間全体を暖めるため、消費電力は数kW(ドライヤー数台分)。
  • シートヒーター: 体が触れている部分を直接暖めるため、消費電力はわずか数十W〜百W程度

その差は歴然です。「頭寒足熱」で眠くなりにくく、電気代も節約できる。まさに一石二鳥です。


テクニック3:充電速度低下(コールドゲート)を防ぐ「到着前」の儀式

冬の悩みは「走れない」ことだけではありません。「充電が入っていかない(遅い)」ことも深刻です。 冷え切ったバッテリーは、保護機能が働いて急速充電の受け入れ速度を制限してしまいます。

急速充電スポットを「目的地」に設定する

テスラや一部の最新EVには、ナビで急速充電スタンドを目的地に設定すると、到着に合わせてバッテリーを自動で温める機能(プレコンディショニング)があります。 これを活用するか、機能がない車でも、高速道路走行直後などの「バッテリーが温まっているうち」に充電を済ませるのが鉄則です。

「家に帰って一晩置いて、翌朝冷え切った状態で近所の急速充電に行く」のが最も非効率です。充電は「走った直後」が冬の基本です。


まとめ:冬こそEVの「快適性」が光る季節

冬のEVライフを快適にする3つの鉄則をおさらいしましょう。

  1. 出発前は「ケーブルを繋いで」プレ空調
  2. 走行中はエアコン控えめ、「シートヒーター」全開
  3. 充電はバッテリーが温まっている「走行直後」に

これらを実践すれば、航続距離の低下に怯えることなく、ガソリン車のように「エンジンが温まるまで暖房が出ない」という待ち時間もゼロになります。

正しい知識と運用で、冬のドライブもポカポカ快適に楽しみましょう!

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