電気自動車(EV)の人気が高まる中で、「新車はまだ高いから中古で検討したい」という人も増えています。
実際、リーフなどの中古EVは相場が手頃で、初めてのEVにぴったりという声も多いです。
しかし、EVの中古車はガソリン車と違って注意すべきポイントがいくつかあります。
この記事では、EV中古車の買い方のコツと失敗しないポイントを初心者向けにまとめます。

EVの中古車市場が広がっている理由
新車価格が高いEVは中古車で手頃に
EVは新車価格がガソリン車より高い傾向がありますが、中古車になると値落ちが早いのが特徴です。
特に初期型の日産リーフなどは数年落ちで一気に相場が下がり、予算100万円台でも購入できることがあります。
この価格帯なら「EVに初めて乗ってみたい」という人にも手が届きやすく、家庭のセカンドカーとしても選ばれています。
EV中古車の選び方で特に大事なこと
1. バッテリー残存容量を必ずチェック
EV中古車で一番重要なのは、バッテリーの状態です。
ガソリン車でいうエンジンにあたる大切なパーツなので、劣化が進んでいると航続距離が大幅に減ってしまいます。
多くのEVは「SOH(State of Health)」というバッテリー健康度を表示できます。
リーフの場合、12セグメントのメーター表示で残りの容量を確認できるので、必ず確認しましょう。
2. 走行距離だけでなく使用環境を確認
EVは走行距離が少なくても、急速充電の多用や高温地域での使用状況などでバッテリーの寿命に差が出ます。
できれば整備記録簿を確認し、充電履歴が残っていればチェックしましょう。
3. 補助金対象外に注意
新車購入では国のCEV補助金が使えますが、中古車は原則対象外です。
そのため、新車との差額が大きくない場合は、補助金込みの新車と比較して本当に得かどうかを検討するのがおすすめです。
EV中古車の相場はどのくらい?
人気のモデルと相場目安
現在の中古EV市場で流通が多いのは、日産リーフ、BMW i3、テスラ モデル3 などです。
- 日産リーフ 初期型は30万〜100万円台と格安。ただしバッテリー残量は要確認。
- BMW i3 個性的なデザインで人気。走行距離少なめでも100万〜200万円台。
- テスラ モデル3 まだ台数は少ないが、300万円台から探せる場合も。
年式とバッテリー容量のバランス
相場が安くても、年式が古くバッテリー残存率が低い車両は注意が必要です。
逆に年式が新しめでバッテリー状態が良好なら、ガソリン車の中古よりお得に感じられるケースもあります。
中古EVを買う前に考えたい3つのポイント
自宅に充電環境があるか
EVは自宅充電ができるとコスト面で大きく有利です。
中古EVを買う前に、自宅に200Vコンセントや充電設備を設置できるか確認しておきましょう。
近隣の充電スポットをチェック
自宅充電が難しい場合は、近所に急速充電器があるかを調べておくと安心です。
買い物先やスーパーで充電できるかも選ぶポイントになります。
将来のバッテリー交換コスト
中古EVの多くはバッテリー交換が現実的な選択肢になります。
例えばリーフのバッテリー交換は数十万円以上かかることもあります。
「交換ありき」で長く乗るつもりなのか、乗り換え前提で相場の下がりにくい年式を選ぶかを考えましょう。
中古EVを失敗せずに買うコツ
認定中古車を選ぶのもアリ
バッテリー保証付きの認定中古車を選べば、安心感が段違いです。
ディーラーや大手中古車店での購入なら、残存容量の診断や保証がついている場合があります。
できれば試乗で充電テストを
試乗が可能なら、実際に充電器につなげて充電スピードを確認するのも大事です。
バッテリーが著しく劣化していると充電性能に影響が出ることもあるので、店員さんに相談してみましょう。
まとめ:ポイントを抑えれば中古EVは賢い選択肢
EV中古車は新車に比べて価格が手頃で、初めてEVを試すには最適です。
ただし、バッテリー残量の確認、自宅充電環境、相場との比較を怠ると後悔する可能性もあります。
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